食べモノを要求する加奈に…


「なぁ祐哉。せっかくなんだし、酒飲もうぜ。」


智はグラスの中のコーラを飲み干し、不服そうにお酒を要求する。




「そうだな、兄ちゃんに頼むか。」




そう言って祐哉は個室を抜けてお兄さんの所に向かった。



3分後…


祐哉は手ぶらで戻って来た。



「祐哉、酒は~?」



「兄ちゃん出してくんねーんだよ。」



「達哉さんケチだな~。」


「祐哉、ご飯はぁ~?」


「まだだよ。」


「え~…。」



だいぶお腹が減ったのだろう。


加奈が痺れを切らして机に頬をくっつけた。