「あ…どうも…」
会釈はしてみたものの…
悠亮の後ろにいたあたしは激しく動揺してしまった。
「俺の彼女の陽菜です。」
【俺の彼女】
びっくりしたけど
普段言われ慣れないことを言われて
あたしの頬は緩んでいく。
「この人は、達哉さん。」
そう紹介された達哉さんは悪い人ではなさそうだった。
「は…初めましてっ陽菜です。」
「陽菜ちゃんね。覚えとくワ♪」
そう言ってにっこり笑ってくれた達哉さん。
なんだか少しだけホッとした。
「あ、あいつらならいつものとこ。」
「あ、わかった。いつもありがと、達哉サン。」
「おうよ~。」
いつものとこ?
アイツら????
話の内容がサッパリなあたし。
理解もままならないまま、
悠亮がお店の奥の方にいくので
あたしも置いてかれないようについていった。