「もーちゃんと聞いてよねぇ～。」


わざとらしく頬を膨らましてみせる奈摘。


「ゴメンゴメン。何だっけ?」


「だーかーらぁ…圭斗ってカッコいいよねって話。」


「へ?!圭斗。」


なんとなくだけどさっきまでずっと圭斗を見つめていたのもあって、



いきなり圭斗の名前を出されてあたしの心の中を見透かされたようで、少しドキッとした。



「うん。圭斗、サッカー頑張っててさぁ。すごいカッコいいなって思う。」


奈摘は…圭斗の事が…。


「そーかぁ…まぁカッコいい方なのかもね～…。」



「だーよねっ?…ぶっちゃけさぁ陽菜、圭斗の事どー思ってんの?」


「へっ?…あたし?」


そんな事考えてもみなかった。
今まで半年間…仲のいい友達としてやってきたんだよ。


今さら、【好き】とかゆう気持ちになんてなれないよ。



「とっ友達だよ～!!好きなんてないないっ!!」


「そっかぁ。よかったぁ～…あたし圭斗の事好きみたいなんだ♪」


「そうなんだ。」


あたしたちは【友達】ってゆう一線を越える事はないよね?



…きっとないよ。