「片思いって…、悠亮が!?」


あたしは思いっきり聞き返した。


「そうだよ?…もしかして知らなかった??」


1人でビックリしてるあたしの隣りで由樹が聞いて来た。



「うん…。」



「なんだよ。悠亮言わなかったのかよ。」



「普通、言わねーだろ…。片思いしてました!なんて…。」


悠亮は倒された拍子についた制服のホコリを払いながら平然とそういうけど、少し顔が赤かった。

だけどそれを加奈が見逃すはずがなく…


「悠ちゃんっ!顔あかーいっ!!」


素早く突っ込むと…


「まじっ!?」

「可愛いじゃーん!」

「照れんなって~♪」

「赤くなるなんて珍しっ」

とみんな悠亮の顔を覗き込む。


「だからお前らには言いたくなかったんだよっ!!!」



なんて叫んでるけど、本当は嬉しかったよね。


あたしも幸せだったよ。
みんなに祝福されて…。