「ただいまぁ~!」


「陽菜っ!!大丈夫なの??」


悠亮と教室に戻ったら、由樹と加奈が深刻な面持ちで駆け寄ってきた。



「へーきだよ~♪ゴメン!!」


あたしの言葉に安心したのか2人は一息ついた。



「もう心配したんだよっ。」



「でも、よかったね!ゆーちゃんに行ってもらって~。」


「へっ?どういう事?」


「陽菜が、圭斗に無理矢理連れていかれたってゆーちゃんに言ったら、


陽菜の事心配して走っていっちゃった♪」


って、可愛い笑顔でいう加奈。


「どこにいるかわかんないのに、悠亮ったら慌てて走っていったよね~。」


由樹も笑いながら言った。

「じゃあ…悠亮…探してくれたのかな?」


「「じゃなーい???」」



そんな小さな行動から伝わってくるあたしへの大きな気持ち。



また改めて感じた幸せにあたしの口元は緩んでしまう。