だけど…


「…ってるよ…」



「は?」



「あたしなら圭斗に言ってるよっ!!!!」

男とか女だとか、

そんなの関係ないくらい

あたしは圭斗のこと
信じてたし頼ってたんだよ?
圭斗は違ったの…?


「え…」



「あんたは頼りになるからっ…ずっと頼りにしてたのにっ…っ…」



涙が止めどなく溢れた。
涙で視界が歪む。


でも、圭斗の顔が困ってたのはわかった。



なんでそんな顔すんの?

今、悲しいのはあたしだよ???



腕を掴む力が弱まった隙にあたしは振りほどいた。


「バカっ!!!大っ嫌い。」


そう叫んで泣きじゃくりながら走って屋上を後にした。