だから、屋上にも行かなかった。



圭斗からは、授業中何度も話しかけられたけど無視し続け、



授業が終われば話しかける隙を与えぬ間に加奈と由樹の側に駆け寄った。




でもそんな行動が一日中続くはずない…。


昼休み。


由樹と加奈とお弁当を食べる前にあたしがトイレに行ってる間、教室のドアで待ち伏せしていた。



あたしは逃げる事も考えたけどそのまま教室に向かう事にした。



圭斗となんのためらいもなくすれ違い、教室に足を踏み入れようとした時。


腕を掴まれ、引っ張られた。


「お前、俺の事避けてんの?」

怒った表情の圭斗を直視出来なかった。


「関係ない。」


そっぽを向いたまま、あたしは冷たく言い放つ。



そんなあたしの態度をみて、無理矢理腕を引っ張られて屋上に連れて行かれた。