「そんなわけないでしょ~。」


「ほら、お父さんには黙っててあげるから言ってごらんなさい。」



勘弁してよ~。


お母さんはともかく…
なんでおばさんまでもが…。

いやお母さんもお母さんで
お父さんには黙っててやるって…


当たり前でしょっ!!!?



「もお。しつこいんだよ。そんなんじゃないから。」



いつまでたっても開放してくれない2人にそう言い放って家の中に駆け込んだ。



「はぁ~…。」



部屋に入るなり、大きなため息がこぼれた。



【彼氏かぁ…。


あたしと悠亮って…やっぱりそうゆう風に見えてるのかな?】



なんて考えてみたりする。

確かに悠亮は趣味も合うし優しいし。非の打ち所はない。


悠亮といる事は楽しいし。あたしも好きな時間。


けど。なぜかためらってる。

なかなか答えが出せないでいる。