「そういえば、お前今日の数学の課題やったか?」


「へっ?!数学課題あったけ?」


「やってねーんだ♪」

げーっ。


数学の課題忘れてた。ってか知らなかった…。


今日1限からだよねっ!?
どーしよ…。


「まずいーっ!!!」


隣で嘆いてるあたしを見て、『バーカ』ってイタズラな笑みを浮かべる圭斗。


「うるさいなぁ~!!」


からかわれた事が悔しくてあたしは、歩く速度を速めて圭斗の3歩ぐらい前を歩き出した。