また冴えない頭を抱えて教室に向かった。



沈みかけた夕日がオレンジの光を照らした教室。



誰もいない中、ただグランドから運動部の大きな声が聞こえるだけ。



なんだか、急に寂しくなった。



一人になった気がして。


ううん…今は1人なんだ。


本当に1人なんだ。



悲しくなる前に。



涙が出てしまう前に。



あたしは教室を飛び出した。