「お前背中丸まってんぞ。」


「だってー寒いんだもん。」


「…ばばぁ。」


「はぁっ?!誰がばばぁって?!」


あたしと圭斗はいつもこんな感じ。


とりあえず毎日2回は必ずバカな言い合いをしてる。


「うわ、今小声で言ったのに。お前地獄耳だな。」


「耳が優れてると言って。」


「うわっ可愛くね~。」


「圭斗のバーガっ!!」


2人で並んでたら普通に言い合いになるし。



…てか全体的に圭斗がケンカふっかけてくるだけどね。



「嘘だよ、これやるから機嫌直せ?」


そう言って差し出したのはあたしの好きな棒付きキャンディー。



「マジでくれるの?!」


「おー。」


「やったぁ!ありがとっ。」

苺ミルク味とプリン味のキャンディーを受け取って、あたしは上機嫌。


そんなあたしをみて、【単純~】って圭斗が笑うのも無理なかった。