「小さい頃から俺はよく言われてたよ。



デカい男になれって。



父さんみたいに、大切な人を守れない男になるな。ってさ。」




悠亮はまっすぐあたしの目をみた。あたしも見つめ返す。




「んで、約束した。【絶対大切な人を守ってみせる】って。



【親父が出来なかった事、俺がしてみせる】ってさ。」




本当は、こんな事思い出させちゃいけなかったかも知れない。




…不謹慎だけど。



この時、嬉しかったんだ。