「お父さん…なの。」



「うん。」



悲しい表情を浮かべると、悠亮はお墓の前にしゃがんで両手を合わせる。



あたしも横にしゃがみ、手を合わせた。




「父さん。約束…果たせそうだよ。



…俺もやっと見つけたんだ。」




約束……?



見つけたって???




「何を約束してたの…?」



悠亮はしばらくお墓を見つめて、無理矢理口元を上げてみせる。




「…話したら長くなるけど…。…聞きたい?」



あたしは少し戸惑ったけど、小さく頷いた。