玄関のドアの閉まる音と共にお姉ちゃんの声も聞こえなくなった。



そんなことなど気にもせずに、



青く晴れた空とクリスマス一色の街を見渡しながら、

ゆっくりと駅前に向かった。




「う~寒い。」



今日は予想以上に寒い。


空はこんなにも晴れているのに。




「はぁ~…」


携帯の待受に示された時間は12時13分。



なかなか時間は経ってくれなかった。



それから、何回待受を見ただろう。




何をしていても時間は一行に経たないから


諦めて軽い足取りで駅前に向かった。