待ち合わせの4時間も前に準備を始めたもんだから、
終わったのが1時間以上も前。
こんな時に限って、ワクワクし過ぎちゃって時間が経つのが遅く感じる。
今行っても悠亮に逢えないのはわかってたけど
家で待っててももどかしいだけだったから
とりあえず家を出る事にした。
「陽菜おしゃれして何処行くの~?」
今日は大学に行かないのか、お姉ちゃんがリビングから顔を覗かせた。
「デートっ!!!」
あたしの言葉にお姉ちゃんは驚いていた。
「…友達と~?寂しいね」
「彼氏だってば!!!」
「あんたが!!!???」
お姉ちゃんはあたしの彼氏の存在を疑って信じない。
「信じないならいーよーだっ!!!じゃあねっ!!」
お姉ちゃんに向かって舌を出して反抗した。
「ちょっ…待って…」