あたしが席に付くとちょうどよく先生がきた。


「じゃあ授業始めるぞー。」


ふと隣をみてみる。


今から授業が始まるというのに、隣りの席にいるはずの圭斗がいない。


どうせさぼりだろうと、あたしは深く考えずに黒板に目をやった。



教卓に両手をついて立っている先生を見ているとあることに気がついた。



【あ…。1時間目…数学だったんだっ。

ヤバい課題やってないしっ!!どーしよぉ。
当てられたら終わりだよぉ…。】


慌てて課題のページを開いて、解こうとするけど、焦っているせいか、頭が回らなかった。