楽な方法なら、腐るほど知っている。
今、
この私の心が、他人のものならば、楽になる方法なら。
汚く生きるということが、本当はどこまで汚いのかは解らないけど、
風俗で、身体を汚すなんてことは思わない。
ただ。
楽ではないことは知っている。
だから、
他人に同じことを勧めようとは、思わない。
だからといって、自分にもベスト、マストな選択ではないことも、
百も承知で、
私は、
この面接を受けた。
腐って汚い、
自分は、
どのくらい汚いのか―――
そう、
自分を追い込もうとしている、
“愛”
ってやつが、
そうまでして尚、
大切なものか―――
価値のあるものか―――
汚く
なっても欲しいものか、
どうか、
知りたかった――――