どぉせ。 私なんかどうなったって、コウキは涙一つ流してやくれないだろう…。 私がコウキの彼女でなければいけない理由なんて、 コウキには無い。 例えば、 私がこれからするバイトの内容を、 コウキが知ったとして、 それで喧嘩になることもないだろう。 別れる理由を提供してもらって、 感謝されるくらいだろう。 何も… 何も… 何も… 悲しくなんかないんだろう―――