「処女じゃないんでしょ?
じゃあ、大丈夫だよね?」
そして、
そう言った顔は、
脅しに近い、顔だった。
どの顔がこの人の本心か。
それを考えたら、
今の顔なんだろう。
そう、思った。
自分から飛び込んだ世界だ。
大体、
本気でその生々しいことに対しては、
それ、そのものに対しては、
嫌だとは思わない自分がいた。
客をとるためなら何でもする。
そんなキャバ嬢は、腐るほどいる。
たとえば。
ここで、実際は本番あり。と言われても、
受け入れるくらいの気分だった。
それくらい、
私は、
私の心は、
ぶっ壊れていた。