「ごめんごめん。
あ!まさかって、まさか、本番があるかどうかってこと?!
ないない!たださぁ…」



たださぁ、何だ!

はっきり言って、いつまでも、こんなお洒落なカフェで、

下ネタなんていつまでもしていたくない。



ただで、さっきから、
コーヒーを飲みながら、こっちをチロチロ見ているマダムがいるっていうのに………。




たださぁ。と、言いながら、今更のように照れ臭そうに主任は続けた。




「触られるし…。
中には…指入れてくる人いるし…。
舐めちゃう人も…」

「あぁぁぁ!!いい。
もういい!分かった。分かったから、ストップ!」




「嫌?」






嫌さ。

何がって、
そんな生々しいことを、この状況で羅列されることが。




だから、私は、主任の、
照れ臭そうなくせに止まらない口を止めた。




照れ臭そうに言ったくせして、
主任の「嫌?」と聞いた顔は、ちっとも照れ臭そうではなく、
むしろ、

楽しんでいた。