うるさく大きい女子の声に苛立った私は、また顔を伏せた。



「結城先生を学校案内してほしいんだが…誰か案内してくれるやつはいないか??」



担任の先生がそう聞くと「ハイッ!!」「ハイッ!!!」と女子たちが手を挙げた。




なんでそんなに案内したいんだか…



「ん~そんなにいたら決めれないなぁ…あっ!!じゃぁ、今日の日直に案内してもらおう!!」




ふ~ん、日直に決まったんだ~よかったねぇー………って!!私!!??



「そういう事で後はよろしくな工藤!!んじゃぁ、HRは終わり。皆さようなら~!!!」




えっ!?よろしくって!?そんなの嫌だよ~…


早くピアノ弾きたいのに…




結局、先生案内は私がやることになった。