ちゃんと声に出して
あたしの眼を見て?

あたしの名前を呼んで?



あたしの大好きな声で。



抱き締められたまま、
耳元でそっと囁くように
口を動かされた。



ダメだよ…

吐息だけで力が入らなくなるよ…



なんだかくすぐったいような
気持ちになりながら、

お互いの呼吸の音さえ
聞こえちゃうような
距離で声を待った。



.