不安にならないのは
桜井さんがいるから…。



出会ってまだ日が浅いけど。

あたしを傷つけるようなことは
絶対にしない、って
知ってるから。





この手を信じてる。





車が静かにホテルに着き、
ドアが恭しく開けられる。

車から恐る恐る降りると
あたしなんかが
絶対来れないような
ホテルだった。





思わず桜井さんの顔を見ると、
手を強く握り返してくれた。



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