肩で息をしてる。

筋肉質な身体が
服を身に纏っても、

全然隠し切れていない。



そんなに急いでくれたの?





「…本当は…迎えに行かせる
つもりだったんだけど…」


首筋にまで汗をかいてる。

声まで乱れた呼吸が、
桜井さんの気持ちを
伝えてくれる気がする。






「…ごめん、待てなかった」



サングラス越しに眼が合う。

それだけで幸せだった。



.