恭司は綾芽を抱きしめた。綾芽は号泣している。恭司は内心でも少々驚いている。ここまで効果があるとは


「何かあったんだね。泣いていいよ」


いろんな意味で綾芽は恭司の思惑にはまってしまったすべて恭司の計画どおりに今の綾芽は知るよしもなかった。家・綾芽は帰ってすぐ自分の部屋に行った。目は泣きすぎて真っ赤に充血していた。


(あの時あの人に抱きしめられたんだよね、はぁー)
「涙やっと止まった」


鏡を見ながら言っている。すると望が部屋のドアをノックした。

綾芽はすぐに望だと判断した望自身にいろいろ聞きたいことがあったからだ。


「どうぞ」
(でもまだ顔なんて合わせたくないのに)