「あ!そういえば、あなたのクラスの名簿。一通り目を通しておきましたか?」
「あ、はい。一応。そういえば、登校拒否の生徒が一人いるんですよね?」


名前は聞いていなかったが



「ああ、新宮優ですね?彼女は1年の2学期のはじめから、不登校でして」

「新宮優!」


思わず叫んだ。新宮優とは今朝、桜の木のところで会ったばかりだった


「新宮優をご存知なんですか?」

「え!今朝、校門の近くで挨拶をかわして。」

「ときどき。来たりするらしいですよ?」


理由は特にわからない



「彼女のこと気になりますか?言っておきますけど、手をだしたら」


首と言いたかった


「違いますよ?ただ、どうして。不登校なんて?結構明るそうだったのに。虐め?それとも」

「よくわからないですけれど。どちらでも、なさそうですよ?」