どこか悲しげだった。ホントは寂しかった。叶多は黙ったまま言葉が出ない。そして立ち上がった。


「とにかく、俺は教師として君に言う。こうゆうアルバイトは早くやめるべきだ」

「先生には関係ないでしょ」

「確かに、僕はまだまだ半人前だけど。今は教師としてではなく、僕が嫌なんだ」



優は呆然としていた。


「僕が嫌なんだって…」

「え!あ!」


混乱中なんかカワイイ~と優は思った。


「わかった。考えとく。考えといてあげる。」

「ホント?」

「ほーんと先生の言葉すごく嬉しかったから」


優は顔を赤らめた。



「ホントだから、あの大好きって言ったことも。キスしたことも」