「本当はキスと一緒に好き!とか言われたんじゃないの?」


からかいはじめた。



「はあ!そんなこと言うためにわざわざここに来たんなら。帰ってくれよ」


と言いながら背中を押している。なぜか機嫌が悪かった。


「もう!」


と文句を言いながら牧子は帰って行った。


「ったくぅ!それよりも、あの新宮って子。大丈夫かな」



ちょっと心配一応教え子としてとにかくもう一度 明日彼女の家に行くことにした。そして食事を終えお風呂に入ろうとすると携帯が鳴った。携帯を開くとみたことのない電話番号だった。思わず出てみることにした。



「はい?もしもし?」


すると返事はなかった。間違い電話かなあと思った。

「先生…」

「うん?もしかして、新宮?」