すると叶多はユカの元へ駆け寄り男の手を掴んだ。ユカは叶多に気がついた。


「なんなんだ?あんたと」

男はかなり驚き抵抗しようとするが抵抗できない。


「逃がさないよ!」


ユカは


「先生」


ユカは突然男の腕を握った。



「先生!あんた、先生か?」


ちょいびっくり


「えぇ。この子の担任教師です。ことをおおごとにしたくなければ。次の駅で降りるか、どっちかにしろ」





珍しくカッコイイ表情の叶多。そして男は次の駅で降りて行った。叶多はためいきをついた。



「先生、ありがとうございます」