「つーかさ、こないだのマフラーどうしたの?あんなの持ってた?」
「えー……。あ、寒そうだからって竜が借してくれた。」
「……竜だって寒いんだから借りんな。てゆーか、あんた寒がりなんだからマフラーくらい買いなよ。赤とか間に合うんじゃない?」
「赤はナミの方が似合うよ。………なぁ、これなに?」
俺は綺麗にラッピングされたフルーツの盛り合わせを指差す。
ルキのことで頭がいっぱいだったから、ぜんぜん気づかなかった。
「お見舞い。」
「へー…。誰から?」
俺の言葉にナミはじーっと無言で見てきた。
え、なんか変なこと言ったか?
「いや、会ったことなかったっけ?」
「うん。つーか、今までナミの知り合いと会ったことないし……。」
「……そういえばそうだな。」
うーん、しばらく考えたあとナミは不適に笑った。
「まあ、良いんじゃない?」
「えー?」
「そのうち会えんだろ。つーか、あんたさ。ちゃんと生活してんの?」
「ちゃんと………。」
ちゃんと生活してる、かなぁ……。
掃除はたまに掃除機かけてるし、洗濯もまあ大丈夫……。
俺は全く料理が出来ないから、飯は毎日毎食コンビニ弁当とかカップめんだけど。