『地下か!
リュエー自体がアグザスの居城ということか!?』

ウノサスの考えは恐らく当たっている。

そうとしか考えられない。


『地中に潜るぞ!
透徹、神雷萬衝・螺尖亢だ!』

「ラセンコウ?」

あの豪剣が、何かに変化でもするのか?


「エルダよ。
私が神雷萬衝に変化したら、決して手を離すな」


ゴワジャキィィン!


透徹の姿が神雷萬衝に。
しかし形状が違う!

「なぁるほど。
ドリルって訳ね」


蜂姫の言うドリルとは、掘削に適した角錐状の道具の名前か。

この神雷萬衝の形は、多分そのドリルとやらに酷似しているのだろう。


『さあ、エルダ。
神雷萬衝を腕に装着しろ!』

装着…?
角錐の底面中央に、ちょうど腕が入るぐらいの穴が空いている。

手を入れてみると、穴は肘まで入る深さだった。


ギュイィィィィインッ!!


「どわっ、危な!」

突然、螺尖亢は凄い勢いで回転し始めた!