(ヴィロ・ウノサス……)


それは破壊の象徴。
それは攻撃の具現。
それは殲滅の雄姿。

それは荒れ狂う神威!!


「さてと…
究死配者とかいう奴の、実力を見せてもらおうか」

ウノサスは悪役のようなセリフを言い放つ。

指をパキパキ鳴らす度、周辺の空気がスパークした。


『こ………
な、なめるなあああああっ!』

ダグマスは四肢の関節を流体化し、腕や足を鞭のように伸ばして変幻自在の攻撃を繰り出す!

『どうだ、魔神!
僕の攻撃を避けられるか!?』


「………そういう攻撃をする奴は既に知っているよ。
つまらんな。
だが、もう少しだけ付き合ってやるとするか」

ダグマスの猛攻を、やる気無さそうに回避するウノサス。

「飽きたぞ。
そろそろ次のネタで来いよ」

『馬鹿にするなっ!
これは避けられまい!!』

ニヤリと笑うダグマスは突然、標的を蜂姫に変え、

『死の濁流に飲まれな!』


ドバッシャアアアアッ!!


両腕の流体関節から、怒涛の勢いで黒い水流を放射した!


「!?
ちょっ…、ウノサスぅ!」

完全に虚を突かれた蜂姫には、もはや回避する余裕が無い!