ダグマスの言葉…

それは俺の全てを見透かしているかのようだった。


ラシスが俺の『時』を閲覧した時、ダグマスの言う真相については何も語らなかった。

俺の『自我が目覚めた瞬間』以前を観られたのであれば、ラシスは俺の誕生の秘密を話してくれたはずだ…


俺は、一体誰なんだ?


目の前に立つウノサスは、炎の姿を解除して静かに言った。

「よう、そこの究死配者。
一つ聞いて良いか?
何故、わざわざ『神魔エルダ』を創作する必要があった?」

そうだ。
俺という存在を作り出すメリットは無い。

なのに深皇は何故?


「全ては復讐のためさ。
魔神ウノサス、お前へのな!」


(復讐…だと!?)

ウノサスは深皇アグザスのことを知っていたのか!?

だとしたら俺は深皇アグザスにも、魔神ウノサス達にも躍らされていたことになる…

「お前がさっき言った『忌まわしき封印』という言葉、あれではっきり確信したぜ。
どうやら今回の件、俺自身の手で始末をつけなきゃならんようだ」


あの態度…
ウノサスは、アグザスに関する何かを思い出したのか?