その後は、いつものお泊まり会みたいだった。
母さんが晩ご飯作って居る間に、俺達は風呂に入って
なかなか出て来なくて
母さんが怒ってる。
風呂から上がると、グラタンの焼ける匂い…。
真瑠は真っ先に母さんの所へ走って行って
「あ~!!
グラタン~!!!」
オーブンの前に張り付く。
真瑠は好きだからな。
茅流家グラタン。
普通のマカロニの代わりに、母さんは色がついて色んな形をしたマカロニで作ってる。
食べる時に何の形が出てくるのかが楽しくて、真瑠は好きみたいだ。
食べ始めても
「あ!チューリップ!」
とか
「くまさーん!!」
何て言いながら、楽しそうに食べている。
こんな時に思うのはどうかと思うけど、俺は何か幸せだった。
このままずっとこうやって居られれば良いのに。
思うのはそればっかりだった。
それでも、また朝が来て
迎えにきた、将人(マサト)おじさんに手を引かれて真瑠は帰って行く。