どれ位経ったのかな。


もう外は薄暗い…。


真瑠の寝顔を見ながら、俺もいつの間にか眠っていたようだ。



ガチャガチャ…パタン…。


玄関の開く音がした。



「春樹~?真瑠ちゃん~?
いるの??」



そう言いながら近付いて来る足音…。



母さんが帰ってきた。



ガチャ



リビングのドアが開いて母さんが入って来て、寝ている真瑠を見つけて少しホッとした様な顔をした。



「あら、真瑠ちゃん寝ちゃってるのね…。
今日は行けなくてゴメンね、春樹。」


「うん…。
ソレより真瑠の母さんは?」


「明美は今日は病院にお泊まりよ。
でもちゃんと目を覚ましてて、話も出来るから大丈夫よ。真瑠ちゃんパパも、今一緒に帰って来て着替えとか持ってまた病院に行ったから…。
今日は真瑠ちゃん、家にお泊まりね。」



そう言って真瑠の家から預かって来た鞄を、ブランと俺に見せた。


母さんの話を聞いて俺は、ホッとして何か力が抜けて椅子にそのまま座った。