そして授業参観の五時間目が始まった。


そわそわし始めるクラスメイト。


みんなの親もだんだんと増えて、教室の後ろ側は大人だらけ。


浴びせられる目線を背中に一杯感じて、なんかカユイ。


―あれ…?

母さんまだ来てない。


おかしいな…。
今日は真瑠の母さんの明美(アケミ)さんと来るって言ってたから、もう来てるハズなのに。


真瑠の所2人で見てるのかな?


母さんも真瑠の事、本当の子供みたいに可愛がってたし、見納めだからな。


仕方ないか…。


やれやれ。