真瑠も小学校に上った春。


真っ赤なランドセルを、自身満々に背負った…

いや…ランドセルに潰されるんじゃと思う様な真瑠は、なんか誇らしげに



「私もハルくんと同じ小学生だよ!」



なんて言ってたっけ。


なぜかその姿がたまらなく可愛くて、俺が守んなきゃって思った。



真瑠はとても人なつくて、明るい女の子だったからすぐ友達も増えてだんだん俺といる時間も減って行った。



それでも何かある度に、俺の所に寄って来て楽しそうに友達の話とかしてくれた。



それだけで良かったんだ。



真瑠の笑顔を見てるだけで



心が温かかった。