「ウチ近いから、車で良かったら送ってくよ?」
俺がそう言うと真瑠は、少し驚いた様な顔をして俯いた。
イヤだったかな…?
表情が気になってのぞき込むと、頬がほんのり赤い…。
照れてる…?
でも、言った手前止めとく?なんて言えないしなぁ…。
でも、真瑠はすぐにピンクいろに染まった顔を上げて伏せ目がちに小さな声で言った。
「あの…。
ご迷惑じゃ無ければ…宜しくお願いします…。」
ご迷惑?
そんな訳無い。
俺が送って行きたいんだから。
「じゃあ俺ん家こっちだから…。」
俺は冷静に言ったけど、嬉しかったよ。
まだ一緒に居られるから。