私が自問自答している間に、茅流さんは支払いを済まして私の荷物を持って

既にレストランの入口を開けて

待っていてくれていた。



お店を出て自分の分を払うと言ったけど、茅流さんは

"青野さんに、そんなことさせられないよ。"

って言って受けとってくれなかった。



これじゃあ…


まるで


デート


みたいじゃない。


私なんか


顔赤いし…


花束持ってるし





でも、もぅ魔法の夜は終り。

レストランを出てここで、お別れしたら


私は元の私に戻るの。


分かっていたのに


なんだか名残惜しいのは


何でかしら?