「happybirthday!!」


「えっ………。」



何で?


何で私が誕生日だって知ってるの?


目の前にはあんまり大きくないけど、綺麗に彩られた可愛い花束。


私はびっくりし過ぎて、完全に機能停止状態…。



「嫌い…かな?
花…。
プレゼント何が好きが聞けなかったから。」



心配そうに言う茅流さんを見て我に反って慌てて言う。



「あっ…好き…です!
びっくりしちゃって…。
ありがとうございます。」


「良かったぁ。」



茅流さんは私の返事を聞いて、ホッとして嬉しそうに微笑む。


そして私の手にそっと花束を渡してくれた。


その時茅流さんが、やたら近い事に気付いてちょっと戸惑ってしまう。



顔が少し熱くなったのは、慣れない花束を貰ったせい?



うん。


きっと…そう。