「良かったらどうぞ…。」



コトン…。



顔を上げると、目の前にはちゃんと固まってキレイに元通りに盛り付けられたデザート…。



え!?時間戻った??


イヤイヤイヤ…。
それはナイ…。



デザートを見てパチクリしてる私の横から、声がした。



「シェフからのクリスマスプレゼントよ!」



声の方を見ると、店員のおばさんがニッコリ笑って立っていた。



「ありがとうございます。」



茅流さんはそう言いって、おばさんに微笑む。


私も慌てて言う。



「すみません…せっかくのデザートなのに…無駄な事してしまって…ごめんなさい。
ありがとうございます。」



本当に申し訳無くて、頭を下げて謝ってお礼を言った。



「良いのよ!仕方ないわ。
大丈夫よ!
こっちのはちゃんと野菜とかを育てる為の肥料になるから、無駄にならないわ。
気にしないで?
せっかくのクリスマスなんだから、残りの時間は楽しんで下さいね?」



おばさんは笑顔でそう言って、お皿をバックに下げに行ってしまった。