茅流さんは、私が落ち着くまで見守ってくれてた。



落ち着く頃私のハンカチは、もうビショビショだった。



視界に白い物が入って、よく見ると茅流さんがハンカチを差し出してくれてた。



「良かったら、使って?」



一瞬断りかけたけど、握り締めたままの自分のハンカチは湿気200%…。



「ありがとう…。」



素直に受け取って、涙を拭った。


ハンカチから男の人の匂い。

香水とかそうゆうのじゃない


温い

人の匂い…。



茅流さんの匂いが、私の中に入ってまるで安定剤のよう…。


それとも媚薬?


ポーっとするくらい良い香り。



「落ち着いた?」



思わず匂いに浸っていたから、茅流さんの声で我に返った。


…ぃやぁ…恥ずかし過ぎる…。


思わず下を向く。


あまりに恥ずかしくて、顔もだけ熱いし!!


顔上げられなぃ~!!!