━……!
ふとあの時感じた、岸田さんの視線を思い出した。
もしかして私がメモを捨ててから会社に引き返すまでに、メモを拾って見たの!?
ゴミ箱からメモを拾って居るのを見た訳じゃ無いから、一概に言えないけど…。
彼女が透視能力を持っていない限り、メモを拾って見たとしか考えられないもの。
岸田さんがしたであろう行動に動揺が隠せないでいる私に、茅流さんはニッコリ笑いかける。
「でも、青野さんが来てくれたから嬉しいです。
ありがとうございます!」
ドキッ… …
茅流さんが言った言葉と笑顔に、不覚にも胸が高く飛び跳ねたのをしっかり感じた。
でも、やっぱりドキドキしちゃうわ。
笑顔ホントに…素敵だから。
透き通るような、引込まれる様な思わず見とれてしまう様な笑顔。
笑顔…と言うより
瞳が
澄んでて綺麗なんだわ。