思わず2度読み…。
断ろうと茅流さんを目で探したけど、もう姿は無かった。
その時、岸田さんの視線が私に向けられているのを感じた。
彼女を直視する事は出来なかったけど、悪寒がするような刺さる様な冷たい目線だった。
きっと警告だ。
"あんたみたいのが、調子にのるな"
みたいな。
わかってるわ。
言われなくても。
私は岸田さん達みたいに、流行に敏感でも無いし
おしゃれなわけでも
女の子らしくニコニコ出来る訳でもない。
それに別に、茅流さんとドウコウなりたい訳でもないわ。
ただ、指導係になったから喋ってるだけ。
それ以下でも以上でも無い。
私は貰ったメモをクシャと握り締めてデスクの下のゴミ入れに投げ入れ部屋を出た。
後から岸田さんのクスッと笑う声が聞こえた。