その日の食卓は、昔に戻ったみたいだった。


真瑠がいて親父がいてかーさんがいて、将人おじさんがいて…

おじさんの横にきっと笑顔の明美さんもいる。


みんなの笑顔が溢れて、話題が切れる事もなく

かーさんの作ったうまい飯があって

温かい家がある。


大切な人に包まれて一緒に居れる。



コレってきっと凄く幸せな事だ。



真瑠…今この家に青い鳥が居るような気がするよ。



でも、これ以上幸せを望んで逃げ出して行かないように。

望めばいくらでも望めるけど

今の幸せを大切にしないとな。


ゆっくりゆっくりこれから幸せを積み重ねて行けば良いよな。



俺達のペースで


小さな幸せを


創っていこうな。