で、俺のイヤな予感…。
俺が日本に来た時に、嶋野さんに頼んで俺が社長の息子だって事は伏せて貰った。
名前は一緒だから、中には気付いた人もいたかもしれないけどね。
でも俺もみんなと同じ目線でみんなに見られたかったから、伏せてもらってたんだ。
でも親父が来ればさすがにみんな気付くよな。
最近、やっぱり似てきてると思うし。
「大丈夫だよ。
そんなに社内ウロウロしないから。」
固っている俺に親父が言った。
「あぁ…。」
親父の洞察力、やっぱりすげぇ。
ピンポーン…
ドアホンがなり、かーさんがドアを開けに行く。
玄関から真瑠と将人おじさんの声が聞えて来る。
声が近付いてきて、リビングに入って来た。