「真瑠何を願ったの?」



参拝を終えて隣りを歩く真瑠に聞く。



「……ヒミツ。」



そう言って真瑠は教えてくれない。


願い事してる時の真瑠は、手を合せて目を閉じて幸せそうにほほ笑んでいた。

俺はそれを見たらたまらなく

幸せな気持ちになった。



「……ハルくんは何をお願いしたの?」



「俺?俺は、
"ありがとうございます。"
って言っただけだよ。」


「ありがとうございます?
何で???」



不思議そうにしている真瑠を見て、もう一度神様にありがとうございますを伝える。


真瑠が真瑠に戻って

俺を思い出してくれて

俺を思ってくれて


ありがとうございますって。


それ以外俺には願い事が見つからなかったから。



それが叶った今


願い事はもうないよ。


この先は何があっても俺が真瑠を放さないから、大丈夫だしね。


ただただ真瑠を愛してる。