朝になり、お父さんに進められてハルくんと2人で初詣に出かけた。
手を繋いで、電車に乗って神社までずっと並んで歩く。
外の空気は寒いけど、ハルくんが手を繋いでいてくれたから、ドキドキした私はポッポしてる。
昔から来ている神社。
初詣の参拝客であふれかえってる。
ハルくん達がまだ日本にいた頃にも、一緒に初詣に来てた。
私が3歳の七五三の時、ハルくんは5歳。
2人で神社の神主さんの前に座って、外で写真とって千歳飴貰って…
今まで思い出せなかった事が嘘みたいに、思い返せる。
それも日毎に濃く心に蘇る。
辛かったのは、お別れのあの日だけ。
後の思い出は全部愛しく思える事ばかり
ケンカをした思い出だって、愛しく思えるよ。
だって一緒にいるからケンカだって出来たんだもんね。
ハルくんとの思い出は素敵な物ばかりなのに、記憶をしまったままにしていたなんて
私はなんて勿体ない事をしていたんだろう。