『良かった。』



私も良かった。


って言うより、嬉しい。


どうしようって思う位嬉しい。


ちょっとドキドキするけど、バクバクじゃないの。


心地良いフンワリしたドキドキ…。


あったかい温もりに包まれて

ホッとする。




このままずっと繋いでたい。

茅流さんの駐車場に着かなきゃ良いのに。



そう思っても、駐車場は近付いて来てあっという間に車の横。


繋いだ手と反対の手で、車のキーを開けて助手席のドアを開けてくれた。



「ありがとうございます。」



温い手を離して、助手席に乗り込んだ。