私は顔を上げて笑顔を向ける。



「大丈夫です。
すみません…。」



私がそう言った時、幸恵さんが料理の乗ったトレーを運んできてくれた。



「おまちどうさま~!
熱いから気をつけて食べてね。」



ホカホカいい匂いのするバケットと、ココットに入ったシチューにグリーンサラダ。



美味しそう。



「じゃあ食べようか…。」


「「頂きます。」」



2人で目を合せて手を合せて、食べ始める。



「美味しい~!」



私がシチューを食べて言うと、茅流さんもそうだねっていって微笑んでくれる。



なんか幸せな時間。



すごく贅沢で大切な時間に思える。



心が落ち着く空間で美味しいご飯


一緒に笑顔で過ごしてくれる人がいて…


同じ時間を共有する…。



こうやってずっと居れたら、幸せなんだろうな。



こうゆう時間を過ごせる事が幸せなんだろうな。



すごく心が温くて、優しい気持ちになる。